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ぼ ち ぼ ち

キュートなえくぼに恋してる

『殿、利息でござる!』を見て

 やっと!やっと『殿、利息でござる!』観に行きました。しげおかくんが出るって知ってから早く見たい早くみたいとうずうずしてた日々!やっと見れたよ~~(歓喜)

※以下ネタバレ含みます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

十三郎(サダヲさん)と十三郎の弟である浅野屋甚内(妻夫木さん)が考えることは同じだった、親子だったと実感している場面の音右衛門(重岡くん)の表情が忘れられない。

もともと十三郎と十三郎の父・弟の間はギクシャクしていたんです。ギクシャクしていたというか十三郎が勘違いをしていたというか。ケチで他人に高い利息で金貸しをしていて家族で同じ血が流れているはずなのに冷血な奴らだと十三郎も思っていたし、藩の皆もそう思っていた。しかし、実際は父は冷血でも守銭奴でもなくて、自分の生活費を少しずつ削ってお金を貯めて、お金がたまったらお上にお金を渡して藩の皆の生活が少しでも良くなるようにという思いで毎日毎日貯めていた。その事実を知った十三郎は父・弟が自分と同じ考えをしていたことが分かったわけです。

真実がわかってよかった場面で、音だけがショックを隠せない、苦しい表情を浮かべていた。家財を全部売って、挙句の果てには(音の)母の形見まで売る父十三郎に対してお父さんの子どもじゃなければよかった、浅野(十三郎の父・弟の家)に生まれればよかったって親子喧嘩してしまって。(その時は浅野はケチで冷血だと思われていたから、お前は浅野の血が流れてるんだなって十三郎に言われて売り言葉に買い言葉で)

でも、実はそうじゃなかった。自分の事だけしか考えていないと思われていた浅野も本当は自分個人に利益は入らなくても藩の皆のために考えて行動できる人だった。その時に音は、自分も十三郎や浅野と同じ血が流れているのに同じ考え方が出来ないことに疎外感を感じたんじゃないかな。同じ考えや思いを持っていることを十三郎と浅野が確認しあえて、やっぱり親子ですねって言ってるのに自分はその行為を反対していたから。

 

十三郎が慌てて浅野の家にかけていく様子を傍目に突っ立って見ていた音。篤平治(瑛太さん)にお前もこい!と怒鳴られて、しぶしぶ付いて来たんじゃないかな。なんで自分まで?って思ってたかもしれないし、父上はまた何をしてるんだろうって見ていたのかもしれない。でも付いて来た先で、自分ひとり、同じ考えじゃなかった事を知った音の表情。お父さん、おじさん、そして祖父が同じ思いでいたことで家族のつながりが見えてた。でも自分はその考えではなかった。生活に貧窮しているのは自分も同じなのに、家族の生活より藩みんなの事を優先する父親の行動に納得できない!浅野は自分と同じ考えだと思っていたのにそうではなかった。それを知った時の音の表情が、一言もセリフはなかったけど印象に残っている。

(構図も、お父さん越しの音で撮られていて、お父さんにピントが合っていたのが音にピントが合っていくのがよかったなあ。)

 

きっとこの表情の後、色んなことを考えたんだろうな。それがお父さんに宛てた手紙、取った行動に表れてた。泣いた。ねえあれは泣くでしょ…!!

だって手紙+音の音声ですよ!!!泣くじゃん…!お父さん、その手紙読みながら泣いてるんだよ!泣く!もらい泣きしちゃう!!!

お父さんにお父さんの子じゃなければよかったとまで言ってしまった音。その音が考えを改めて、お父さんが困ってるって聞いたから奉公に出て、給料10年分のお金を先にもらったからこのお金を使って下さいって言うんだよ。修行して、商売の事、一から勉強して、いつか継ぐからって。ごめんねって口にはしていないけれど、ごめんねをしてるように思えたの。お父さん、お父さんの子じゃなければ良かったなんて言ってごめんねって。いつか立派になって帰ってくるから、お父さんの後を継ぐからって。

 

私、映画の予告を見たとき、てっきり家出したのかと思った。お父さんの子どもじゃなければよかったって出て行っちゃったのかと思った。だから、嬉しかった。予想していたものとは違っていて良かった。音もしっかり藩のために、お父さんのために力を合わせることが出来たんだって知れて良かった。きっと修行した後、立派になって帰ってくるだろうなって手紙から思えて。頼もしさが垣間見えた手紙だったから。妹のこともお父さんのことも気遣える優しさが感じられたから。

音が最後どうなったか映画で語られることはなかったけれど、修行して立派になって帰って来てお父さんの後を継いでるといいなって、そんな未来を想像して涙を流しました。

みんながお金を出そうって協力者がとんとん拍子に順調に決まっていく中で、一人反対する音の存在とか、困っているお父さんのために奉公に出る決心をした音とか、出る場面は少なかったけれど、印象に残る役だったと思う(だといいな)

 

ひとつ面白かったのが、お父さんがサダヲさんで、おじさんが妻夫木さんで、おじいちゃんが山崎さん、そのファミリーの中に入るしげおかくん。顔を並べてみても意外と違和感ないし、つながってそうな感じなのが面白いなあって。

 

こんな素敵な作品にしげおかくんが出てることが嬉しい。だってしげおかくんが出ていなかったらもしかしたら映画館に足を運ぶことはなかったかもしれない。この作品を知らないままだったかもしれない。だから嬉しい。そして前に監督が言っていたごめんね青春をみてしげおかくんにキャスティングを決めたっていう話。こうやって何かの縁でつながっていくんだなあって思うとまたまたなんだか嬉しい。

『殿、利息でござる!』思っている以上に胸を打たれるお話でした。タオル必須です。